大腸がん検診は無料?自己負担と受け方|2026年度 大阪・泉州12市町
執筆:汐谷 那々子
大阪府泉州地域(大阪・泉州)の12市町が令和8年度(2026年度)に40歳以上を対象に行っている大腸がん検診(便潜血検査)は、和泉市・熊取町・泉佐野市・田尻町・泉南市・阪南市・岬町の7市町が無料、岸和田市が300円、高石市・泉大津市・忠岡町・貝塚市が500円です。受け方は、和泉市のページに記載の申込先が市内の実施医療機関のみで、ほかの11市町は保健センターなどでの集団検診と医療機関での個別検診を案内しています(2026年10月25日に各市町の公式ページで確認)。
大腸がん検診の対象と検査(国の考え方)
- 国の指針:厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、大腸がん検診は40歳以上を対象に、問診と便潜血検査を原則として年1回行います。受診を特に推奨するのは40〜69歳です
- 国の呼びかけ:厚生労働省は、40歳以上は年1回、便潜血検査による大腸がん検診を受けるよう呼びかけています(がん対策推進企業アクション「大腸がん検診」)。毎年10月は「がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン月間」です
- 市町の検診:確認した12市町とも、40歳以上を対象に、便潜血検査による大腸がん検診を案内しています。自己負担額や受け方は、各市町が決めて案内しています
- 職場などで受けられる人:泉大津市・和泉市は職場などで受ける機会がない人を対象とし、岸和田市・貝塚市は勤務先などで受けられる人を対象外としています
2026年10月25日に、厚生労働省と各市町の公式ページで確認しました。
大阪・泉州12市町の自己負担額と受け方の一覧
各市町の令和8年度の大腸がん検診(40歳以上の便潜血検査)の案内に書かれている、自己負担額、受け方、対象、費用が免除になる人です。2026年10月25日に各市町の公式ページで確認しました。
市町 | 自己負担額 | 受け方 | 対象(ページの記載) | 費用が免除になる人(ページの記載) |
|---|---|---|---|---|
高石市 | 500円 | 集団・個別 | 40歳以上(年度末年齢) | ページ・資料に記載なし |
泉大津市 | 500円 | 集団・個別 | 40歳以上(昭和62年3月31日以前に生まれた人)、職場などで受ける機会のない人 | 生活保護受給者 |
忠岡町 | 500円 | 集団・個別 | 40歳以上(昭和62年3月31日以前に生まれた人) | 生活保護受給世帯(受診前に申請) |
和泉市 | 無料 | 個別 | 40歳以上(昭和62年3月31日までに生まれた人) | (費用は無料) |
岸和田市 | 300円 | 集団・個別 | 受診日現在40歳以上 | 生活保護、市民税非課税世帯、ひとり親家庭医療証・身体障害者手帳(1・2級)所持、後期高齢者医療の被保険者など |
貝塚市 | 500円 | 集団・個別 | 40歳以上 | 70歳以上、市民税非課税世帯・生活保護(受診前に申請) |
熊取町 | 無料 | 集団・個別 | 検診当日に満40歳以上 | (費用は無料) |
泉佐野市 | 無料 | 集団・個別 | 住民票がある40歳以上 | (費用は無料) |
田尻町 | 無料 | 集団・個別 | 40歳以上(年度末年齢) | (費用は無料) |
泉南市 | 無料 | 集団・個別 | 40歳以上 | (費用は無料) |
阪南市 | 無料 | 集団・個別 | 受診当日40歳以上 | (費用は無料) |
岬町 | 無料 | 集団・個別 | 満40歳以上 | (費用は無料) |
対象は、各市町のページの書き方に合わせています。免除は、受診前の申請や、当日の証明書の持参が必要な場合があります。忠岡町の自己負担額は、町の「受診項目について」(PDF)に書かれています。
市町で違う点
自己負担額
- 無料:和泉市・熊取町・泉佐野市・田尻町・泉南市・阪南市・岬町の7市町です。岬町は、令和8年4月1日から町の検(健)診費用をすべて無料にしました
- 300円:岸和田市です
- 500円:高石市・泉大津市・忠岡町・貝塚市の4市町です
受け方と申込み
- 集団検診と個別検診:和泉市を除く11市町は、保健センターなどでの集団検診と、医療機関での個別検診の両方を案内しています。和泉市のページに記載の申込先は、市内の実施医療機関(直接申込み)です。和泉市では、特定健診・後期高齢者医療の健康診査と合わせて申し込むことも、大腸がん検診だけを受けることもできます
- 集団検診の申込み:熊取町はがん検診等Web予約システム・電話・窓口、泉大津市はウェブ予約・電話・窓口、泉南市は窓口・電話・スマート申請(電子申請)で受け付けています。高石市は日程によって予約の時期と方法が分かれています
- 個別検診の期間:高石市は令和8年4月1日〜令和9年3月31日、忠岡町は令和8年5月11日〜令和9年3月31日、和泉市は令和8年5月1日〜令和9年3月末日、貝塚市は5月1日〜翌年3月末日、岸和田市は5〜3月、阪南市は令和8年4月〜令和9年3月末、泉大津市は通年と案内しています
年齢の数え方
- 受診する日で数える:岸和田市は受診日現在、阪南市は受診当日、熊取町は検診当日の年齢です
- 年度末年齢で数える:高石市・田尻町です
- 生年月日で示す:泉大津市・忠岡町は昭和62年3月31日以前に、和泉市は昭和62年3月31日までに生まれた人を対象としています
- 年齢だけを書く:貝塚市・泉佐野市・泉南市・岬町は「40歳以上」「満40歳以上」とだけ書いています
費用の免除
- 自己負担のある5市町のうち、岸和田市は生活保護世帯、市民税非課税世帯(受診日までに手続き)、ひとり親家庭医療証・身体障害者手帳(1・2級)の所持者、後期高齢者医療の被保険者などを無料としています
- 貝塚市は、70歳以上を申請不要で免除とし、市民税非課税世帯・生活保護受給中の人は受診前の申請で免除としています
- 泉大津市は生活保護受給者(当日に受給証明書を持参)、忠岡町は生活保護受給世帯(受診前に免除申請)を免除としています
- 高石市は、確認したページと令和8年度がん検診詳細(PDF)に、費用の免除の記載がありません
市外・町外の医療機関と大阪がん循環器病予防センター
- 市外・町外の医療機関:泉佐野市・熊取町・泉南市は、泉佐野市・熊取町・田尻町・泉南市・阪南市・岬町のうち、自市町以外の5市町の指定(協力)医療機関でも受診できると案内しています
- 大阪がん循環器病予防センター(大阪市城東区):高石市は事前に健幸増進課で手続き、泉佐野市は事前に健康推進課の窓口で手続き、泉南市は事前に保健センターへ申込みが必要としています。泉大津市は受診券が必要としています。熊取町は個別検診の受診先の一つとして載せています。田尻町は、5がんセット検診(男性600円・女性2,100円。セットの料金で、大腸がん検診だけの料金ではありません)でも受けられ、1つだけの受診も可能としています
採便と申込み・受けられない人
- 採便:高石市・忠岡町・和泉市・岸和田市・貝塚市・熊取町・泉南市は、2日分(2日法)の便を採る検査と案内しています。貝塚市の集団検診では、便の容器は検診日の約1週間前に郵送され、個別検診では受診する医療機関で受け取ります
- 無料券:忠岡町は、年度末年齢40歳(昭和61年4月1日〜昭和62年3月31日生まれ)の人に大腸がん検診の無料券を送っています。有効期限は令和9年3月31日です
- 自覚症状がある人:血便などの自覚症状がある人は、検診ではなく医療機関を受診するよう(または受診を控えるよう)、泉大津市・和泉市・熊取町・泉佐野市・高石市が案内しています
- 月経(生理)中:高石市は月経中の受診を控えるよう、貝塚市は生理直前・直後は受診できないとしています。忠岡町は月経中の受診を控えるよう、熊取町は月経時の採便を避けるよう案内しています
- 内視鏡検査を受けた人:貝塚市は、1年以内に大腸内視鏡検査を受けた人は受診できないとしています
今後の集団検診(2026年10月25日確認)
- 泉南市:10月29日(木)、12月3日(木)、2027年2月9日(火)。いずれも午前です
- 岬町:11月1日(日、岬町スポーツ広場、レディースデイ)、2027年1月17日(日)、2月2日(火)
- 高石市:12月〜3月の集団検診は、インターネット予約が11月3日(火)17時まで、電話予約が11月5日(木)9時からです
- 貝塚市:11月4日(水、山手地区公民館)、11月15日(日)、12月1日(火)、12月16日(水)、2027年1月25日(月)、2月14日(日)、2月22日(月)、3月8日(月)
- 熊取町:11月25日(水)、11月26日(木)、2027年1月14日(木)、2月8日(月)、2月9日(火)、2月10日(水)
- 泉大津市:全てのがん検診を1日でまとめて受けられる日を、12月7日(月)と2027年3月14日(日)に設けています
- 阪南市:保健センターでの受診日は、男性が12月16日(水、午前・午後)と2027年2月16日(火、午前)、女性が2027年2月16日(火)午後です
日程や費用は変わることがあります。受ける前に、お住まいの市町の公式ページで確かめてください。
各市町の公式ページ
- 高石市「がん検診について(令和8年度)」
- 泉大津市「大腸がん検診」
- 忠岡町「【受付中!】忠岡町住民健診のご案内」
- 和泉市「大腸がん検診」
- 岸和田市「令和8年度 がん検診等のご案内」
- 貝塚市「大腸がん検診(健康推進課)」
- 熊取町「大腸がん検診」
- 泉佐野市「大腸がん検診」
- 田尻町「健康診査」
- 泉南市「大腸がん検診」
- 阪南市「肺がん検診・胃がん検診・大腸がん検診」
- 岬町「がん検診・健康診査」
- 高石市「令和8年度 がん検診詳細」(PDF)
- 忠岡町「受診項目について」(PDF)
- 厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(PDF)
- 厚生労働省 がん対策推進企業アクション「大腸がん検診」
12市町の自己負担額と受け方は、大阪・泉州12市町の大腸がん検診の比較表でも並べて確認できます。40歳以上の女性が対象の検診は、乳がん検診の比較表と記事「乳がん検診 自己負担はいくら?2026年度(令和8年度)大阪・泉州12市町」で大阪・泉州12市町を比べています。