こども誰でも通園制度 利用料・減免と施設|2026年度 大阪・泉州12市町
執筆:汐谷 那々子
2026年度(令和8年度)から全国の自治体で給付として始まったこども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)は、大阪府泉州地域(大阪・泉州)の12市町とも、こども1人あたり月10時間まで利用できます。1時間の利用料は9市町が300円(泉佐野市は300円程度)、岬町(町立子育て支援センター)が250円で、岸和田市と貝塚市は施設により異なるとしています。生活保護世帯などの利用料の減免の対象や額は、5市町がページに載せています。この記事は2026年10月23日時点の各市町の公式情報をもとにしています。
2026年度から始まったこと(国の制度)
- 制度の位置づけ:2025年度に子ども・子育て支援法に基づく地域子ども・子育て支援事業として制度化され、2026年度から同法に基づく新たな給付「乳児等のための支援給付」として、全国の自治体で実施されています(こども家庭庁「こども誰でも通園制度」)
- 対象:0歳6か月から満3歳未満(3歳の誕生日の前々日まで)で、保育所などに通っていないこどもです。保護者の就労は問いません。認可外保育施設に通うこどもは対象、企業主導型保育施設に通うこどもは対象外で、住んでいる市町村が認定します
- 利用できる時間:月10時間までです。2026・2027年度は、月10時間での実施が難しい市町村は条例で3〜10時間未満にできる経過措置があります
- 利用料:施設が保護者から受け取ります。国は1時間300円程度を標準とし、保護者の経済的負担の軽減に配慮する必要があるとしています
- 利用の流れ:国の手引では、市町村の認定を受けたあと、利用する施設で事前面談を受けてから予約する流れで、こども誰でも通園制度総合支援システム(つうえんポータル)を使うことが原則です(こども家庭庁「こども誰でも通園制度の実施に関する手引(令和8年3月改訂版)」)
- 一時預かりとの違い:一時預かり事業は「事業」、こども誰でも通園制度は「給付制度」として実施されます
大阪・泉州12市町の利用時間・利用料と施設の一覧
2026年度(令和8年度)のこども誰でも通園制度で、こども1人が1か月に利用できる時間、1時間の利用料と、各市町のページに書かれている利用料の減免・実施施設です。2026年10月23日に各市町の公式ページで確認しました。実施施設は各ページの掲載時点のもので、追加・変更されることがあります。
市町 | 月の利用時間 | 1時間の利用料 | 利用料の減免(ページの記載) | 実施施設 |
|---|---|---|---|---|
高石市 | 10時間 | 300円 | ページに記載なし | 4施設 |
泉大津市 | 10時間 | 300円 | 減免額は生活保護が上限300円、非課税・所得割77,101円未満が上限200円 | 3施設 |
忠岡町 | 10時間 | 300円 | 減免制度あり(内容はチラシに記載なし) | 施設数の記載なし |
和泉市 | 10時間 | 300円 | 生活保護・所得割77,101円未満(減免後の額は記載なし) | 10施設(開始時期12月・未定を含む) |
岸和田市 | 10時間 | 施設により異なる | ページに記載なし | 2施設(2026年7月から) |
貝塚市 | 10時間 | 施設により異なる | ページに記載なし | 8施設 |
熊取町 | 10時間 | 300円 | 減免後は生活保護が0円、所得割77,101円未満などが100円 | 3施設 |
泉佐野市 | 10時間 | 300円程度 | 「順次お知らせ」(内容は記載なし) | 3施設(2026年3月末時点) |
田尻町 | 10時間 | 300円 | ページに記載なし | 1施設 |
泉南市 | 10時間 | 300円 | 減免後は生活保護が0円、所得割77,101円未満などが200円 | なるにっこ認定こども園ほか(施設数の記載なし) |
阪南市 | 10時間 | 300円 | ページに記載なし | 市内1施設 |
岬町 | 10時間 | 250円 | 減免後は生活保護が0円、所得割77,101円未満が50円 | 1施設 |
「ページに記載なし」は、各市町のこども誰でも通園制度のページに減免の記載がないことを指し、減免がないという意味ではありません。忠岡町の値は、町のページに掲載されているチラシによります。
市町で違う点
- 1時間の利用料:高石市・泉大津市・忠岡町・和泉市・熊取町・田尻町・泉南市・阪南市は300円です。泉佐野市は300円程度で、実施施設により異なると書いています。岬町の250円は、町立子育て支援センターを利用する場合の料金です。岸和田市・貝塚市は施設により異なるとしていて、ページに金額の記載がありません
- 利用料の減免:泉大津市は、生活保護世帯は1時間あたり上限300円、市民税非課税世帯または市民税所得割合算額が77,101円未満の世帯は上限200円を減免します。熊取町は、生活保護世帯が0円、町民税所得割課税額の合計が77,101円未満の世帯と町が特に支援が必要と認めた世帯が1時間100円です。泉南市は、生活保護世帯が0円、市民税所得割合算額が77,101円未満の世帯と市が特に支援が必要と認めた世帯が1時間200円です。岬町は、生活保護世帯が0円、町民税所得割合算額が77,101円未満の世帯が50円です。和泉市は、生活保護の人と市町村民税所得割合算額が77,101円未満の世帯を減免の対象とし、減免後の額はページに書いていません。忠岡町はチラシに「減免制度あり」と書いています。泉佐野市は、減免の内容を「順次お知らせ」としています。高石市・岸和田市・貝塚市・田尻町・阪南市のページには、減免の記載がありません
- 実施施設の数:ページに載っている施設の数は、高石市4、泉大津市3、和泉市10(施設一覧に開始時期が「12月」「未定」の施設を含む)、岸和田市2、貝塚市8、熊取町3、泉佐野市3(2026年3月末時点)、田尻町1、阪南市(市内)1、岬町1です。忠岡町・泉南市のページには、施設数の記載がありません
- 曜日と時間:高石市は4施設の提供日と時間を載せていて、取石認定こども園は火曜日と金曜日(一部除く)の定期利用のみです。田尻町のたじり育みサポートステーション HUGSURU(はぐする)は月曜〜金曜日(祝日を除く)の午前9時から正午まで、岬町立子育て支援センターは月曜日〜金曜日(祝日・12月29日〜1月3日を除く)の午前9時〜午後5時です。阪南市は、実施曜日や時間を施設に問い合わせるよう案内しています
- 利用の形:泉南市のなるにっこ認定こども園では、1回2時間30分(9時〜11時30分)を月4回(10時間)まで、4か月ごとのクール制で利用します。1回750円(1時間300円)で、初回のみ保険料200円がかかります
- 受け入れの開始:岸和田市の2施設は2026年7月から受け入れを始めていて、市立旭・太田こども園は0〜2歳、子育て支援センターすくすくランドは1〜2歳が対象です
申し込みと利用の注意
- 認定の申請方法:つうえんポータル(こども誰でも通園制度総合支援システム)からの認定申請・利用申請を案内しているのは、高石市・和泉市・貝塚市・泉佐野市・田尻町・泉南市・阪南市です。泉大津市は市の電子申請、岸和田市はマイナンバーカードがあれば国のデジタル申請(ない場合は市のオンラインフォーム)、岬町はオンライン申請です。熊取町は認定申請書を保育課の窓口に、忠岡町はこども課の窓口に申請します
- 認定までの期間:和泉市・忠岡町は2週間程度、泉大津市は約2週間と書いています。貝塚市は、毎月1〜15日の申請は翌月1日ごろ、16日〜末日の申請は翌月16日ごろに認定する予定です
- 事前面談:泉大津市・岸和田市・貝塚市・泉佐野市は、施設ごとに事前面談が必要と書いています。忠岡町は、利用の申し込みと事前面談を地域子育て支援センターひだまりで受け付けます
- 残った時間:泉大津市・忠岡町・和泉市・岸和田市・貝塚市・泉佐野市・阪南市のページ(忠岡町はチラシ)は、残った時間を翌月に繰り越せないと書いています
- キャンセル:泉佐野市は、利用当日の予約1時間前を過ぎたキャンセルで、月10時間から予約時間分を減らします。貝塚市は、利用日当日(午前0時以降)のキャンセルで利用枠を消費します
- 減免の判定の切り替え:泉大津市は毎年9月に算定基準が切り替わり、9月以降も減免を受けるには変更申請が必要です。和泉市も、9月以降は判定に使う市町村民税の年度が変わると書いています
- 利用料のほかの費用:泉大津市・和泉市・貝塚市・泉佐野市は、施設により給食費・おやつ代などの実費が別途必要な場合があると書いています。高石市の取石認定こども園は帽子・名札等の実費860円、南海愛児園子育て支援センターは遠足等の実費がかかります
- 泉南市の受付期間:泉南市の第3クール(2026年12月〜2027年3月)の利用希望の受付期間は、2026年10月13日〜23日です(2026年10月23日確認)。なるにっこ認定こども園以外の施設は、2026年3月2日から随時受け付けています
各市町の公式ページ
- 高石市「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)について」
- 泉大津市「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)」
- 忠岡町「乳児等通園支援事業(こども誰でも通園制度)」
- 和泉市「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)のご案内」
- 岸和田市「令和8年度 岸和田市乳児等通園支援事業(こども誰でも通園制度)について」
- 貝塚市「「こども誰でも通園制度」事業」
- 熊取町「こども誰でも通園制度について」
- 泉佐野市「令和8年度 泉佐野市乳児等通園支援事業(こども誰でも通園制度)について」
- 田尻町「田尻町乳児等通園支援事業(こども誰でも通園制度)」
- 泉南市「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)」
- 阪南市「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)について」
- 岬町「こども誰でも通園制度について」
- 忠岡町「こども誰でも通園制度 チラシ(PDF)」
- 和泉市「実施施設一覧と各施設の詳細(PDF)」
- こども家庭庁「こども誰でも通園制度」
12市町の利用時間・利用料と実施施設は、大阪・泉州12市町のこども誰でも通園制度の比較表でも並べて確認できます。子育て支援センター(比較表)、子ども医療費助成(比較表)も、大阪・泉州12市町で比べています。